運用車両:三陸鉄道 36形気動車 復興支援車両
今回ご紹介するのは、昨年の大震災により甚大な被害を被った、
岩手県の第三セクター、三陸鉄道の主力車両36-100形(さんりく形)ディーゼルカー復興支援車両です。
東北の震災で、多くの被害が及びましたが、鉄道も例外ではなく、
多くの路線が運行できなくなりました。
体力のあるJR東日本の路線の多くは早くに復旧をしましたが、
第三セクターである三陸鉄道は易々とは全線復旧とはいきません。
さらに、沿線住民の復興のためにはなくてはならない路線でもあることから、
三陸鉄道は復旧した区間に無料の復興支援列車を運行したのです。
そんな三陸鉄道を支援しようと、かねてから「鉄道むすめ」や鉄道模型の企画で縁のあったTOMYTECが、
応援商品を企画し義捐金付き商品として販売したのが本品です。
オリジナルとなった車両は36-102、付属品として特製ヘッドマークと方向幕のシールなどが同梱されています。
車両本体は動力車なしのトレーラーとしての販売で、のちに動力ユニットが別途販売となりました。
ヘッドマークはタンポ印刷で大きさの割によく再現されています。
取り付けは、最近定番のPITのテープのり強力タイプを使用しました。
現場ではプリンター印刷で貼り付けられたと思しき、前面の「復興支援列車」の帯も付属しています。
サイドの窓に貼り付けられた「復興支援列車」の帯は、指定にはなかったのですが、
現地に入られた鉄道ファンの写真などをもとに再現したものです。
カプラーは各方向にダミーとアーノルトが装備されていましたが、
片側をTNカプラーとし実感を高めました。
商品としての車両は20年選手ですので各所にゆるい部分もありますが、発売してくれたことに
大きな意味のある車両だと思います。
この車両のほかにも、義捐金付きフィギュアの限定発売もあり(後ろに見えている箱)
10月の時点でTOMYTECから三陸鉄道に¥4,000,000.-の義捐金が贈られました。
以後も36形の再販売が行われましたので今後も支援がおこなわれるものと思います。
私の運用車両の中では異色の車両ですが、単車のディーゼル仲間も今後追加の予定ですので、
仲良く運用していきたいと思います。
次回は、地元民鉄車両の紹介といたしましょう。