乙月鉄道

乙月の鉄道にまつわる四方山

車両加工:V20機関車の粘着力不足を解消

ご無沙汰しております。
先日入手したホビートレイン製WR200ディーゼル機関車
f:id:ototsuki:20120608225619j:plain
同時入手のK5列車砲をけん引するための物だったはずなのに、
空転の挙句引っ張れないという散々な姿を見せてくれていましたので、
せめて国産機関車並にと、国産部品で簡単なモディファイをすることとしました。

用意したのは
ホビートレイン製WR200と、トミックス製機関車輪用ゴムリング7.7mm径f:id:ototsuki:20120805221626j:plain


装着は比較的簡単。
車輪を繋いでいるリンクのピンをペンチ(今回は刻み無しのリードペンチ)で引っこ抜きます。
f:id:ototsuki:20120805221646j:plain
この際リンクは柔らかくて曲がりやすいので注意。

隙間が狭い部分を広げつつ車輪にはめ込み
f:id:ototsuki:20120805221906j:plain
少しだけ小さ目なのでぴっちりと巻きつきます。
穴位置を確認しつつピンを差し込み、ペンチで抑え固定します。
f:id:ototsuki:20120805222118j:plain
これを運転席側左右、二台分行います。
f:id:ototsuki:20120805222221j:plain

f:id:ototsuki:20120805222254j:plain
出来上がり。
通電素材のゴムのはずなので運行に支障はないと思いますが、
これで重傷物が引ければ、安上がりで儲けもんです。
お持ちの車両でゴムが朽ちていたら、比較的簡単に補修できますから、
是非お試しを。

イメージ画像
f:id:ototsuki:20120805222428j:plain
一緒に写ってるカール運搬車はまたいずれネタにします。

運用車両:Tomix EF66-20 JR貨物試験色 + いろいろ

鉄道模型の世界では、以前からイベント限定車両やアイテムが発売されてきました。
しかし、片田舎に住まう我々には手に入らない、別の世界の物と考えてきました。

時は流れて、インターネットの普及した今、そんな商品もネット経由で手に入れることも簡単にできるようになりました。

そんなわけで、今回は静岡ホビーショー限定販売の
Tomix JR EF66形電気機関車(20号機・JR貨物試験色)とコンテナ貨車が到着したので、ご案内。
f:id:ototsuki:20120708214954j:plain
一番上がEF66-20
アイボリーベースに紺でJRのでっかいロゴ、インパクト十分。
下2つはトミーテックオリジナルデザインコンテナ貨車。
コンテナの色はイベントによって色々あるようですが、今回のはブルー/アイボリーとグリーン/ブラック。

実はここ最近、積んであったトレーラコレクションやトラックコレクションを、開封・組立したらば、
結構な量の40ft海上コンテナや、30ft冷房コンテナなどが現れまして。
f:id:ototsuki:20120708214955j:plain

せっかくだから、トラックや貨車に積み替えたりして遊びたいなぁと。
色々な種類があると楽しいなぁと。
コンテナ集めが楽しくなってまいりました。

市販のコンテナ製品が大手、中小店舗などからいろいろ世に出ており、
ほとんどがTomixの規格でデザインされておるので、積み替えバリエーションももう無限大?
f:id:ototsuki:20120708214956j:plain
この、アイコムさんのはこコンテナキットなどは塗装も自由自在。
コンテナ貨車さえあれば世界に一つだけの列車も簡単に編成が可能なんです。

さぁて、どんな列車をデザインするかな…。
皆様も是非お試しあれ。


TCM FD430 トップリフターB2 (NYTT仕様) 1台入 コンテナ付属

TCM FD430 トップリフターB2 (NYTT仕様) 1台入 コンテナ付属


車両加工:するつもりで買ったみた

ネタが文章にできない日々ってありますよね。
もっと気楽に書けばよいのでしょうが。

そんなわけで、ちょっとしたたくらみを一つ。
f:id:ototsuki:20120705222307j:plain
ドラゴンから以前発売されていた、マイクロアーマーシリーズ。(あれ、パッケージにはパンツァーコプとあるね?)
この中に自走臼砲カールの輸送貨車がありました。
縮尺は1/144なのでNゲージとして走らせてみようと企んでいます。

幸い鉄コレのパーツが大量にあぶれているので、これを利用してみようと考えています。
現在作業準備中。
出来そうならまた記事としてお披露目いたします。乞うご期待

車両加工:バスコレクション 日野セレガFDの短縮化セレガFC製作

先日のIPAによる剥離実験にて使用した、バスコレクション第10弾の日野のセレガFD
実車は長距離路線バスや観光貸切に使用されている車種です。
現在はJバス製の新型に移行しましたが、まだまだよく見かける大型バスだと思います。

ただレイアウトを製作するにしても、同じ車種ばかりがゴロゴロたむろっていても面白くないので、
今回セレガFDを切り詰めて9m級のセレガFCを製作してみようと思い立ったわけです。
f:id:ototsuki:20120621191710j:plain
奥:伊予鉄バス セレガFD、手前:今回製作のセレガFC

まず、用意するのは塗装を隔離したFDのボディ。窓ガラス1枚分を短縮します。
マスキングテープで切断ラインのあたりをつけます。
f:id:ototsuki:20120621191702j:plain
これに合わせボディをカット。切断に使用したのはコトブキヤ エッチングソー0.15mm厚
f:id:ototsuki:20120621191703j:plain
窓ガラス一枚分の長さを測り同じ長さでもう一か所カット。
f:id:ototsuki:20120621191704j:plain
この時点でボディの長さは65mmほど
9m級というにはあと少し長いようです。
実車はエンジンも小型の為リアオーバーハングも短いようです。
そこでリアもカット
f:id:ototsuki:20120621191705j:plain
なるべくモールドを殺さないように切断します。

これで接着をすればボディはだいたい完成。接着にはプラモデル用流し込み系接着剤を使用しています。
同じようにシャーシ・内装も切断し長さを合わせます。
f:id:ototsuki:20120621191706j:plain
f:id:ototsuki:20120621191709j:plain
f:id:ototsuki:20120621191707j:plain
ここは割と適当に現物合わせでやっています。
なおシャーシの切断部分は1.0mm厚ABS板で補強しています。

最後に窓ガラス。前半はちょうど窓ガラス1枚分短縮しているので、その分カット。
リアは長さをノギスで写し取って切断。
f:id:ototsuki:20120621191708j:plain
嵌め込むと後の作業に差し支えるのでここでは省略。
一応、これで短縮作業は終了です。
f:id:ototsuki:20120621191711j:plain
FDとの比較

この後は継ぎ目の成形、塗装となりますが、何色にするかはまだ未定。
オリジナル塗装もいいかな…、タルト人ラッピングバスですか?やはり。

鉄道ブログのはずですが、今回はバスの加工。
ちょっとスレ違いの気もしますが、レイアウトには欠かせない小物も、
こうやって少し弄ってみると個性が出て良いのではないでしょうか。
精度はある程度要求されますがお手軽にお試しできるのも完成品ならではのもの。
是非お試しあれ。

車両加工実験:IPAによる塗装剥離

車両の塗装替えなどをするとき、今まではシンナーでふき取りなどしていましたが、
模型の表面が荒れることが多いので他の方法を検討することに。
また、応用ができるかどうかもテストしてみたく今回試してみました。

IPA(イソプロピルアルコール)を使った塗装剥離の実験
使用するのはKUREのガソリン車用水抜き剤
99%以上のIPA濃度
f:id:dototsuki:20120531013950j:image
モノによっては60%程度の物もあるので注意が必要みたいです。
これ以外にも純粋なIPAも手に入れているので比較もしようと思います。
f:id:dototsuki:20120531013951j:image
半日つけ置きでエッジの方から剥がれてきた?
2週間ほど経過を見ていきました。

剥離実験2日目
初めて液から揚げてみる。
f:id:dototsuki:20120531225756j:image
塗料の一部にひびが入っていた。
f:id:dototsuki:20120531225757j:image
塗装の一部に触れるとバラバラとほどけた。
下地は荒れていない。

剥離実験一週間
f:id:ototsuki:20120606230124j:image
青色のタンポ印刷の部分はポコポコになっている
f:id:ototsuki:20120606230126j:image
ブラシをかけるとほとんど落ちた。
f:id:ototsuki:20120606230127j:image
細い部分が折れたけれど、IPAが原因かはわかりません。

あと、歯ブラシの表面が溶けた、これは歯ブラシの材質がPS(ポリスチレン)だからでしょう。

f:id:ototsuki:20120615215205j:image
IPAによる剥離実験
勢い3台のバスを追加してみましたが、おおむねばっちり剥離できました。
ABS、POMなどは大丈夫、PSはダメです。
さあて、次は本番、電車を浸けよう。

で、直後浸けてみた。
鉄コレで川造3連風のを作ろうというわけで、叡山電鉄銚子電鉄が犠牲に。
本番前
f:id:ototsuki:20120615224039j:image
入浴
f:id:ototsuki:20120615224040j:image
一時間後
f:id:ototsuki:20120615224041j:image
はやっ!もう流れてる部分が。
翌日にはブラシで磨けばほとんどが綺麗に落ちました。

IPAの汚れは剥離には影響が無い様です。
ただ汚れが部品にも着くので、綺麗に越したことはないようです。

運用車両:ドイツ軍 28cm列車砲K5 & WR200ディーゼル機関車

久々の運用車両披露は、2011年新製品の中でも(私的に)最も話題となった、
ホビートレイン製 ドイツ軍 28cm列車砲K5と、その牽引機WR200(V20)のご紹介です。

f:id:ototsuki:20120608225616j:plain
まずはクルップ社の製造した28cm列車砲K5
3-3-3-3配列の12軸を持つ、シキなどの大物貨車に似た構造の列車砲
レオポルドの名を持つ個体が有名
ロケット弾を使用すると86kmもの射程を持ったという化け物ミリタリーヴィークル

過去にドラゴンから1/144のキット、完成品が発売されていましたが、
鉄道模型としては初の製品化です。

前後台車はプラ製、本体・砲身がダイキャスト製、手すり類はPOMと思しき樹脂製。
製造は中国。
出来としてはまぁまぁのミニカーレベル。

f:id:ototsuki:20120608225617j:plain
砲身はチルト可能。床下のシリンダーも再現されており垂れるようなことはなし。
f:id:ototsuki:20120608225621j:plain
砲弾用のトロッコも付属、吊り上げ用クレーンは左右稼働
樹脂成型品の小物は予備部品が一通り同梱されており万が一の破損も安心。

次に牽引機であるところのWR200ディーゼル機関車
V20ディーゼル機関車を2両前後に組み合わせた機関車
f:id:ototsuki:20120608225618j:plain
構内の入れ替えや、列車砲の牽引に使用されたらしい。
f:id:ototsuki:20120608225619j:plain

模型は実車同様V20を2両ドローバーで連結した構造。
しかもそれぞれが動力車。細かい部品は洋白のエッチングパーツ。
前後ライトが点灯可能。

さて、この2つが組み合わさって運用されるはずなのですが…、動かない…。
まずは、K5。重過ぎ。
さらに台車の出来が最悪。車輪は真円ではないし(鋳造品)、車軸はポリスチレン製(削ろうとしたら溶けたため判明)
軸受はピポッドではないため抵抗が半端ない。

とりあえず溶けた車軸は幸い同サイズであったエバーグリーンのプラパイプで補修。
f:id:ototsuki:20120608233843j:plain
そのうちKATOの機関車用フリー台車から車輪を流用してグレードアップするつもり。

次にWR200、動力は同調されていないうえに、車重が軽いし、さらにゴム車輪も装備していないため粘着しない…
適当な国産の機関車用車輪ゴムを一輪だけでも巻いてみるか検討中。

とりあえず手持ちのTomix EF65とKATO DF50それぞれでは牽引が可能でした。

f:id:ototsuki:20120608225622j:plain
f:id:ototsuki:20120608225623j:plain
というわけで、鉄道模型としては今一のこいつら。
R317なら走行できそうなので走行会とかまたやるときには、国産機関車の牽引で走らせる…かも。
DF200でも塗装替えして専用機関車デッチアップするかなぁ。