車両加工実験:IPAによる塗装剥離
車両の塗装替えなどをするとき、今まではシンナーでふき取りなどしていましたが、
模型の表面が荒れることが多いので他の方法を検討することに。
また、応用ができるかどうかもテストしてみたく今回試してみました。
IPA(イソプロピルアルコール)を使った塗装剥離の実験
使用するのはKUREのガソリン車用水抜き剤
99%以上のIPA濃度
モノによっては60%程度の物もあるので注意が必要みたいです。
これ以外にも純粋なIPAも手に入れているので比較もしようと思います。
半日つけ置きでエッジの方から剥がれてきた?
2週間ほど経過を見ていきました。
剥離実験2日目
初めて液から揚げてみる。
塗料の一部にひびが入っていた。
塗装の一部に触れるとバラバラとほどけた。
下地は荒れていない。
剥離実験一週間
青色のタンポ印刷の部分はポコポコになっている
ブラシをかけるとほとんど落ちた。
細い部分が折れたけれど、IPAが原因かはわかりません。
あと、歯ブラシの表面が溶けた、これは歯ブラシの材質がPS(ポリスチレン)だからでしょう。
IPAによる剥離実験
勢い3台のバスを追加してみましたが、おおむねばっちり剥離できました。
ABS、POMなどは大丈夫、PSはダメです。
さあて、次は本番、電車を浸けよう。
で、直後浸けてみた。
鉄コレで川造3連風のを作ろうというわけで、叡山電鉄と銚子電鉄が犠牲に。
本番前
入浴
一時間後
はやっ!もう流れてる部分が。
翌日にはブラシで磨けばほとんどが綺麗に落ちました。
IPAの汚れは剥離には影響が無い様です。
ただ汚れが部品にも着くので、綺麗に越したことはないようです。